これまで冒頭にワールドカップを話題にしてきましたが、実は高校時代はサッカー部(ベンチウォーマー)に所属していた大山です!(日本は負けてしまいましたが、やっぱり決勝トーナメントは面白い試合が多かったですね!)
木工事中にご来店いただいた方は大きな垂幕をご覧になって何だろう?と思った方も多いと思います。
『地熱の家って何?』
きっと環境にやさしそうとか節電できそうとかそういったイメージが浮かんできそうですね。そういった部分もあるのですが、実はこれペットや人が快適に過ごすのになかなか良いシステムなんです!詳しく知りたい方はは施工していただいたジーナホームさんのページやGEOパワーシステムのページをご覧いただくと良いと思いますが、せっかくなので自分なりにかみ砕いて紹介してみたいと思います。
GEOパワーシステム
『地熱の家』にはGEOパワーシステムというシステムを採用しています。
どのようなシステムかというと地中熱を利用した全館空調型の24時間換気システムです。
地中熱
井戸水は夏冷たく感じ、冬暖かく感じることでもわかる通り、地中の温度は外気の影響を受けにくく、通年平均的な温度をしています。冬の水道管が凍らない様に水抜きができる不凍栓や外で飼われている犬が穴を掘ってそこで涼んだりするのはこれらの効果ですね!
GEOパワーシステムは地中に熱交換用のパイプを地下5mほどまで埋めて地中の夏涼しく冬ほんのり暖かい地中熱をそのまま利用しています。
これを
こうして・・・
こんな感じです
空気清浄・調湿
地中に埋めた熱交換用パイプ(GEOパイプは)熱交換だけでなく、パイプ底に溜まっている水付近を通過する際にチリやほこり・花粉などを除去してくれます。また、湿度の高い時期はパイプ内の結露により除湿し、乾燥する時期はパイプ底の水により加湿されるといった調湿をしてくれます。
パイプ底の水は定期的に交換されキレイな水が保たれていますので衛生面も安心です!
私はスギとヒノキ両方の花粉症でさらに調べてはいないですが秋になると軽く花粉症のような症状が出るので多分ブタクサかなにか秋の花粉症もあるようなのでとてもありがたいです。
砕石蓄熱層
床下はこぶし大のグリ石を床下いっぱいに敷き詰めてあり、地中の熱を効率よく蓄熱・蓄冷することで建物全体の温度変化を少なく抑えることができます。
床下に蓄熱層があるので床暖房とまではいきませんが、冬場でも床がほのかに暖かかったりします!
GEOパワーシステムとは別ですが、今回床材は一見フローリングのように見えますが東リさんのニュークリネスシートというの丈夫で滑らないペットに快適なクッションフロアを施工してもらっていますので、そもそもひんやりすることはないと思います。(内装のこだわりについてはまた改めてご紹介したいと思います。)
基礎工事を現場で毎日のように見させていただきましたが、石を丁寧に洗い、きれいに敷き詰めるのはなかなか重労働で大変そうだなぁと見ていましたが、最後は普通のベタ基礎のように仕上げるため基礎工事の業者さんは「こんだけ頑張ったのに全く見えなくなっちゃうんだようなぁ」とぼやいておりました(笑)
せっかくなのでその努力はここで公開しておこうと思います!
これが・・・
ヤシオリ作戦!
こうなりました。完全に蓄熱層の存在は目に見えなくなりましたね💧
全館空調
そもそもGEOパワーシステムは空調システムではなく換気システムなのであって温度を調整する機能は本来ないのですが、ヒートポンプを併用することで全館空調として機能します。デメリットとしてはスイッチ入れてすぐに温まるとかすぐに冷えるということはないのですが、そもそも地熱で強すぎる冷気や暖気は必要としていないので、多分そんなに頻繁に使う事はないと思います。
全館に空気を循環するので家全体の温度も部屋ごとに差が出にくい空気のバリアフリー化もできますのでトイレが異常に暑かったり寒かったりエアコンの効いた部屋から廊下に出た時のモワッと感等はなく、建物全体が体に負担の少ない空間になります。
デメリット
基本的には地中の熱をそのまま利用するので、急温・急冷ができなかったり、細かな温度調整ができないというデメリットがありますが、ヒートポンプを併用することでそのデメリットも対応できます。
また、イニシャルコストが高いというのもあります。長い目で見れば冷暖房費が抑えられるというのはありますが、それでもかなり高めだとは思います。
しかし、エアコンの直接的で乾燥しがちな空調ではなく、自然に近いクリーンな空気や体に負担の少ない温度変化などを考えれば、このコストもやむなしかと思います。
脱走防止のために窓を開放することが難しい動物を預かる施設でも、しっかり換気ができてクリーンで体に負担の少ない室温管理ができるこのシステムは、お預かりする動物たちにも快適に過ごせる空間になるかと思います。
お店を見に来るだけでも全く問題ありませんので、気軽にご来店ください!お待ちしておりますm(__)m
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